日光

深海~ふかうみ~通信

ふかうみ通信令和3年2月22日号

 小 来 川  (おころがわ)     日 光

「湧き出し 水上清き小来川 真砂も瑠璃の 光をぞ添う」

  後醍醐天皇の側近で、鎌倉幕府の倒幕に加わった公家藤原藤房が当地で詠んだ和歌である。1331年に倒幕計画が露呈し流罪となった藤房は、東国各地を転々とする途中、鹿沼市見野の喜久沢神社付近に一時身を寄せたと伝わる。
探勝で黒川をさかのぼり、小来川を訪れたときは森崎の薬師堂を参詣し周囲の景観に深く感銘した藤房。黒川の川幅が下流より狭く、「河川小さく来る里」の意味で「小来川」と詠んだといわれている。

2021.02.20
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